マルフート

中空の形が息を受ける。

息が音となる。

音が昇り、王冠として閉じる — 下から築かれるのであり、受け身の頭の上に降ろされるのではない。

הַיּוֹם הֲרַת עוֹלָם

「今日、世界は孕まれる。」

第 V 幕 — 器第 30 節/全 74 節

ロシュ・ハシャナー——マルフートは下から目覚める

ロシュ・ハシャナーにおいて、ユダヤの民は哲学的に驚くべきことを行う——我らはハシェムを戴冠するのである。

ゲマラはマルフヨートについて教える——

אמרו לפני מלכויות כדי שתמליכוני עליכם

「わが前で王権の句を唱えよ。そうしてわたしをあなたがたの上に王とせよ」(ロシュ・ハシャナー 16a)。

ハシェムは、いかなる形而上的な昇格も必要としない。

では、我らは何をしているのか。

我らは下からマルフートを顕しているのである。

王は王である。

王国が、その方を認めねばならない。

ショファルの音はとりわけふさわしい。息が中空の器に入り、叫びとなって出てくる。

ショファルは自らの旋律を何一つ持たない。

それは息を受け取る。

その空虚が、戴冠の乗り物となる。

ふたたび——

レイス・ラー・ミガルマー・クルム。

その空虚は、音の不在ではない。

それは、音が通り抜けることを許すものである。

人はその全体が、そのようなショファルとなりうる。

個であることを空にされるのではない。

妨げを空にされるのである。